11月22日〜科学が突き止めた「運のいい人」〜 |
SCコーチの寺田です。
今日は書籍の紹介。
『科学が突き止めた「運のいい人」』
中野信子 著
脳科学の権威でテレビでもコメンテーターなどをしている著者。
「運がいい」という一見非科学的な事に関して、科学的な観点を示し、運がいい人になる為にはどうしたらいいかという事が書かれています。
ベースの考えは初めの方に紹介される「運者生存」という考えで、進化論の中立的な考え方にあると思います。
環境に適応したものが生き残る「適者生存」では無く運が良かったから生き残った。
そして、運・不運というのは誰にも公平に起きていて人は「その運をどう活かすかについては主体的に関わっていける」と著者は書いています。
つまり、運・不運をその人がどう捉えているかがポイント。少し不運が続いた時に
「自分は運がいいから今はたまたま」と考えるのか、「自分は運が悪い」と考えるのかの違いです。
運や不運の回数が公平であるという前提に立った時、この捉え方で人の感じ方にはとても差ができ、運が良い人と悪い人ができるというのが理解できます。
また、著者は脳内物質がどういった時にどういったものが分泌されるのかも書かれていますがここでは割愛させていただきます。
特に印象に残った考え方は以下の点
・自分を大切にすること
→自分の扱い方、自分のしあわせの物差し、自分のおもしろいと思う事を優先する
そうする事によって他人の価値観に縛られるのでは無く自分の価値観で生きる事ができると著者は書いています。
・最適より好適
→勝ちすぎない、適応しすぎない、他者と共存する、それが人を褒める事につながったり、短所への対応の違いになる
環境に適応しすぎると敵がいなくなり、勝ちすぎる為にそれまでのやり方に拘りすぎて融通が利きかなくなり、変化できないので滅びてしまう。そうならない為にも変化できる柔軟性をもった「好適」を著者はすすめています。
・夢や目標を自分ものさしで考える事
→これがあるからやり続ける事ができ、やり続けないと結果は出ない。また、目標を考えているから運が良い時を捉えて行動する事ができる。
自分のものさしをもってそれに沿って考えるという事ですね。まとめ
正直なところ、自分は運が良い方だと思っていて、目標も達成できると思っています。しかし、運が良いと思う事で【ポジティブに考える事】と【根拠のない楽観】をもって物事に当たる事は違うとも思います。
なので、より運が良い人になれるように行動していきたいと思います。
読みやすく、運が良くなるポイントがたくさん書かれている本著。
物事の捉え方のポイントを変えたい方にオススメです。
Keith